日頃は、流れ星を見ようと空を見上げても、すぐに流れ星を見られることって、なかなかありません。
しかし、流星群が出没する日や時間帯などがわかっており、天候のなどの高環境が揃えば、すごい確率で流れ星を見ることができます。
2021年に見られる最初の流星群が「しぶんぎ流星群」です。
しぶんぎ流星群とは?
しぶんぎ流星群は三大流星群のひとつで、ほかにはふたご座流星群、ペルセウス流星群があります。
通常、流星群の名前は、放射点の中心やその付近にある星座や恒星の名前から付けられています。
しかし、「しぶんぎ座流星群」の場合、実は「しぶんぎ座」という星座や恒星は存在していません。
「しぶんぎ」という名前は、天体観測に使われる「四分儀(しぶんぎ)」(=象限儀ともいう)からきています。
1795年にフランスの天文学者、ジェローム・ラランドが四分儀(しぶんぎ)の形から、「しぶんぎ座」を星座の1つとして設定しました。
しかし、1922年国際天文学連合が、「しぶんぎ座」を星座不採用とし、現在はりゅう座やうしかい座などの一部となっていますので、「しぶんぎ座」は存在しない星座です。
そのため「りゅう座流星群」と呼ばれていましたが、10月の「りゅう座流星群」と紛らわしいので、「しぶんぎ座流星群」と呼ばれるようになったのです。
しぶんぎ座の母体星はわかっておらず、またどのくらいの流星が出るのもよくわかない、実はミステリアスな面も持つ流星群です。
年始の流星群の数で、今年を占ってみるのはいかかでしょうか?
しぶんぎ流星群が見れる方角は?
こちらの図は、1月4日深夜3時ごろ、北東の東京の空です。
放射点とは、流星が流れてくる中心点になります。この放射点を中心に星が流れていきます。
しぶんぎ座流星群の放射点を見つけるには、まずは北斗七星を見つけましょう。
しぶんぎ座の放射点は。北斗七星の持ち手部分にほど近いところで、りゅう座とうしかい座に囲まれたところになります。
しぶんぎ座流星群が見れる時間帯は?
国立天文台によると、しぶんぎ座流星群が最も見られるのは、1月3日の23時~1月4日午前4時ごろです。
すぐに流星が見られなくても、15分くらいは空を見上げていると、流れ星の見れる確率がぐんと上がります。
予想では1時間当たり20個くらいは出没する予想です。
しぶんぎ座流星群・観測方法の注意点
しぶんぎ流星群の観測が深夜の一番寒い時間帯ですので、防寒をしっかり!暖かい恰好で観測しましょう。
流れ星は、放射点を中心にどの方向に流れるかはわかりません。なるべく空を広く見るようにしてみるのがおすすめです。
すぐに流星が見られなくても、15分くらいは空を見上げてみてくださいね。