新型コロナウイルスで緊急事態宣言が発出される中、アマビエが話題です。
アマビエは、疫病を予言し退散させるという妖怪のような存在です。
そのアマビエを超える「ヨゲンノトリ」について調べました。
「ヨゲンノトリ」とは?
「ヨゲンノトリ」は江戸末期に現在の石川県に現れた頭が2つある鳥といわれています。
カラスのように黒い体に白と黒の頭が2つ・・・という姿です。
翌年に起こる疫病を予言し、「私の姿を朝夕拝めば難を逃れるぞ」と言い残していったという伝説が残っています。
山梨県立博物館に残されている「暴瀉病(ぼうしゃびょう)流行日記」にその伝説が残っています。
1858年に甲斐国(現在の山梨県)の村役人・喜左衛門(きざえもん)が聞いた噂話を「暴瀉病流行日記」に書いたものです。
「鳥が去年の十二月、加賀国白山に現れて言うには『来年八、九月のころ、世の中の人が九割ほど死ぬ難が起こる』」
「『自分の姿を朝と夕方に仰ぎ、信じるものは難を逃れることができる』」
また「熊野七社大権現のすぐれた武徳をあらわす烏といわれている」とも書かれています。
実際にコレラが流行し、大勢の人が亡くなっています。
ヨゲンノトリの絵も添えられていることから、この絵がネットに拡散しました。
ヨゲンノトリをお守り代わりにすると、気持ち的に安心できるかもしれませんね。
「アマビエ」より強力?
アマビエトラック、アマビエコーヒーなど、コロナ退散を願ってアマビエを描いたものが増えています。
自分でアマビエを描くというのも流行していますね。
江戸時代後期、今の熊本県の海岸に毎晩光る物体が出没。
役人が見に行くと、「アマビエ」と名乗る足が3本ある半人半魚が現れます。
『私は海中に住むアマビエと申す者なり。』
『当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。』
と予言したといわれています。
実際に日本中にコレラが流行しています。
アマビエは『自分の絵を人々に見せよ』と言っていますが、ヨゲンノトリは『朝夕拝めば難を逃れる』とまで言っています。
ヨゲンノトリの方がコロナ退散に効果があるのでしょうか?
ヨゲンノトリについてのネットの声(まとめ)
朝から一生懸命微調整した傑作なのだそう。
(作:母)#ヨゲンノトリ#ヨゲンノトリぐるみ pic.twitter.com/RIsdGXoslD— きりん (@horntsumuri) April 29, 2020
#ヨゲンノトリ#おうちでビーズ#ビーズステッチ #ヨゲンノトリチャレンジ pic.twitter.com/R9g8CRN3hS
— beadsi (@izumy_beads) April 28, 2020
よげんのとりも彫ってみた〜
「私の姿を朝夕に拝めば難を逃れることができるぞ」と言ったよげんのとり、アマビエ様とコラボしました(^_^)
皆様に御利益あります様に。#アマビエチャレンジ #ヨゲンノトリ pic.twitter.com/oZjapAe3Ai— cyankin (@cyankin2) April 23, 2020
カアアアーッ!夜明ケマデ十六時間五十七分!!#ヨゲンノトリ pic.twitter.com/0H9G4Nq3J2
— ユタリビャク神話イラストレーター (@byaku_yutari) April 23, 2020
ヨゲンノトリを折り紙でつくりました。
原典の絵がカラスっぽいなと思ったので双頭のカラスをデザインのベースとしました。
紙は雁皮紙を越前和紙に裏打ちしたものを使用。切り込み無しの30cmの正方形より。#折り紙作品 #ヨゲンノトリ pic.twitter.com/4i3FenGqlg— げん (@gen_h) April 28, 2020
コロナ退散!ヨゲンノトリはアマビエに続く存在になる?まとめ
ヨゲンノトリはコロナ退散の願いを込めてアマビエに続く存在として現れました。
日本に伝わる伝承の中には、さまざまな疫病退散の妖怪的存在がいるようです。
アマビエ、ヨゲンノトリに続くコロナ退散の救世主がわかったら追記していきます。