理由も証拠もない神隠し
ある日、忽然と姿を消してしまう・・・昔から、神隠しといわれてきました。
現在の日本でも毎年8万人以上が行方不明になっています。
昔は山やその地域の神域などで行方不明になることが多く、神の仕業として「神隠し」と呼ばれていました。
日本の各地には、神隠しの有名な場所がいくつもあります。
例えば、千葉県の「八幡の藪知らず」。
足を踏み入れたものは二度と出られないといわれ、藪の竹を切ろうとした者は大けがしたり、変死したりする、という噂がある場所です。
神隠しは、ある日突然、人間が消えてしまうのですが、しばらくして、再び現われることもあります。
身近で起こった神隠し
知人の同僚が行方不明になった事件があります。
もう30年くらい前になりますが、ある夏の日、仕事で3つ隣の市まで出張し、そして、そのまま行方不明になってしまいました。
当時は大騒ぎで、マスコミでも報道されました。
もちろん、荷物はそのまま、通帳など貴重品もそのまま・・・。
ご家族はあちらこちらを探したそうですが、手がかりも痕跡もなかったそうです。
家を出る理由もなかったそうですが、捜索願を出されました。
それから時が過ぎ、3年経ったある日、行方不明になった本人から家族に連絡がありました。
その後、警察署で事情徴収があったそうですが、本人には、全く記憶がなかったそうです。
出張に出かけ、ある道路を走っていた瞬間から記憶が途切れていました。
ふと我に返ると、記憶のない場所から遙か遠く、出張先がある市の、とある信号のところで気づいたそうです。
「なぜこんなところに居るのだろう?」と不思議に思い、家族に電話されたのだとか。
洋服や持ち物など、すべて出張当時のままだったそうです。
結局、記憶も戻らないままでしたが、職場復帰され、仕事を続けられているとのこと。
地元では「神隠し」とか「次元の谷間に落ちた」とか「UFOにさらわれていた」とかいろいろ噂があったようです。
結局、何もわからずじまいで「神隠し」ということになったそうです。
現代になっても、ウソのような本当の話があるんですね。
皆さんの地元では、どうですか?