前編に引き続き、カル・クラフトが占星術を使って導いた攻撃開始日をみていきましょう。
攻撃開始日とホロスコープの一致
1940年5月10日、ドイツ軍はオランダ、ベルギー、ルクセンブルグのベネルクス三国に侵攻を開始(黄色作戦)
この日は火星が木星と吉角をとりつつも、ヒトラーの上昇点に吉角となっている。
※火星は戦いの星、木星は幸運の星といわれる
1941年4月6日 ユーゴスラビア侵攻
この日は太陽と金星がヒトラーの天頂の土星と吉角、火星がホロスコープの軸上で、冥王星、海王星と吉角となっている。
ユーゴスラビア侵攻では、ドイツ軍はわずか10日あまりでユーゴスラビア全土を制圧しました。
悪いホロスコープも的中
このように連戦連勝のドイツ軍にも、影を落とすホロスコープが表れます。
カル・クラフトは1944年以降のホロスコープの星相は悪いので、早めに休戦するようにアドバイスしました。
しかし、拡大路線をとっているドイツ軍はカル・クラフトの進言を黙殺しました。
実際、ドイツの戦況は不利になってきました。
カル・クラフトの占星術の的中率は素晴らしいものがあったのです。
カル・クラフトは他の占星術たちとともにドイツ軍に逮捕され、収容所で44歳の若さで亡くなりました。
それはヒトラーが自決する3ヶ月前のこと。
カル・クラフトの占星術通りに休戦していたら、もっと違う運命になっていたのでしょうね。
「盛者必衰」の言葉どおり、勢いのあるものは必ず衰えます。
陰陽の法則も同じですね。
でも勢いのある時は、次のことを考える事もしません。
勢いがある時こそ、ダメになった時のことを考えて先手を打つことが大切です。
この逸話から学ぶことも多いですね。
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