祝と呪はどうやってできたのか?
「祝と呪って似てるけど、どう違うの?」
先日、小学生の息子が聞いてきました。
たしかに、似てるけど意味は正反対です。
「祝」も「呪」も「兄」から派生した漢字です。
「兄」は祭壇の前で祈りを捧げる人
=神主や祭主を表しています。
示(しめすへん)は
主に神や祭りに関することを表します。
祝=示+兄
祭壇で幸せを祈る様子
呪=口+兄
口から発せられる祝詞を表す
そこから転じて
敵に打ち勝つ言葉→人を傷つける言葉
という風になったといわれています。
そして次第に、
「祝」は良い祈り、
「呪」は悪い祈り
という風に分かれていくのです。
[char no=1 char=”あずき”]ヘンが違うだけで、こんなに意味がちがうんだ・・・[/char]
お祝い(いわい)とお呪い(まじない)
ちなみに「おまじない」は
「お呪い」と書きます。
お呪いは悪い意味ではなく、
悪いことを転じて良いことにするもの。
悪い意味で使う「呪」ですが、
逆の意味で使われています。
そして「おまじない」の「お」を取ると、
「まじない」になります。
「まじない」=黒魔術?呪術?
「おまじない」=白魔術?
そんなイメージありませんか?
「お」を取ったとたん、
怪しい雰囲気になるような気がするのは
私だけでしょうか?(笑)
ちなみに
「人を呪わば穴二つ」といいますが、
穴とは墓穴のことで、
呪う相手の墓穴と呪った自分の墓穴を指します。
つまり、他人を呪うと自分にもその呪いが
跳ね返ってくるということですね。