精神科医の和田秀樹氏が提唱しているのが「思秋期」という考え方です。
人間の一生の中で、心と身体が大きく変わる時期が2回あり、それは「思春期」と「思秋期」だといいます。
思秋期って何?
思春期は、ホルモンのバランスが変わり、子どもから大人になるとき、
思秋期は、思春期と同様にホルモンのバランスが変わり、大人から高齢者に変わるとき、ちょうど更年期にあたるときです。
更年期は、人によって時期が大きく異なりますが40代~60代が多いと言われます。
思秋期には性ホルモンが減少し、自分の性と反対のホルモンが多くなるといわれます。
つまり、男性は、男性ホルモンが減り、女性ホルモンが増える。
女性は、女性ホルモンが減り、男性ホルモンが増える。
中性に近づいていくイメージですね。
思春期を過ぎると性差が大きくなりますが、逆に思秋期をすぎると性差が少なくなります。
性別がわかりにくいお年寄りがその例です。
アンチエイジングは前頭葉の老化を防ぐ!
また思秋期には、前頭葉の老化が始まります。
やる気がなくなってきたり、感情のコントロールが効きにくくなったり、変化に対応する柔軟性も失われたりします。
そんな思秋期は、過ごし方一つでアンチエイジングも可能です。
アンチエイジングの一番の方法は「脳を使うこと」です。
いつもと違う「新しいことにチャレンジする」、「ドキドキすることをやってみる」のは、脳に刺激を与えて、脳の老化をストップしてくれます。
たとえば、いつもと逆回りのコースで散歩するとか、
知らない人にでも話しかけてみるとか、
初めてのサークルに参加してみるとか・・
今まで行ったことのない場所に旅行にいくのもイイですね。
映画を見てドキドキしたり、感動したりしてみるのもアリ。
初めてのお店で食事してみるのも有効です。
好きなものを見つけることも大切です。
趣味やテレビのアイドル・俳優などとにかく好きなものを探してみましょう。
脳を刺激することは、性ホルモンの活性化にもつながるのです。
認知症予防だけではなく、この時期に多いウツに対しても、とても有効ですよ。