テレビでも座敷童子(ざしきわらし)が取材されるようになりました。
東北に座敷童子がいる、という伝説がありますが、東北だけでなく日本全国に、同じような語りが残っているようです。
今回は東北にいる座敷わらしに会いに行ってきました。
座敷童子(ざしきわらし)は妖怪?
座敷童子(ざしきわらし)とは
座敷童子(ざしきわらし)は、主に岩手県に伝えられる精霊的な存在。座敷または蔵に住む神と言われ、家人に悪戯を働く、見た者には幸運が訪れる、家に富をもたらすなどの伝承がある。
Wikipediaより
座敷わらしは、幸福を運んでくる子供の精霊だと『遠野物語』の中にも登場します。
今回は、東北の中でも岩手県の金田一温泉「緑風荘」にお邪魔しました。
座敷わらしがお迎えに??
私自身、霊感があったりするほうではなく、どちらかといえば鈍感なほう。
宿に出発する数日前から、いつもは静かな自宅にラップ音のようなモノが引き切りなしに聞こえていました。
また、「しばらく机の上に置いてあった携帯が床に落ちる」、というありえないようなことも起きていました。
のちに宿で「出発前には自宅にお迎えに来てくれることもある」、と伺いました。
ちなみに一緒に行った霊感のある友人は、「後ろから手をつなぐ」感覚があったそうです。
目には見えませんでしたが、左腕のすぐそばで小学3、4年生くらいの男の子の気配と手の温かさを感じたそうです。
座敷わらしの宿・緑風荘は出世したい人に人気
金田一温泉は、岩手県と青森県の県境にある温泉街です。
数件の宿が集まる、こじんまりと、そして日本の田舎を代表するような風景の中にたたずんでいます。
宿に向かうタクシーのドライバーさんが「よく予約が取れましたね。」と言ってました。
緑風荘はお部屋が10室の小さなお宿ですが、このお宿の人気はなんといっても座敷わらしのいる宿だということ。
著名人の多くもこちらのお宿で座敷わらしに会ってから、事業で大成功を収めたり地位や名誉、幸運を手に入れた、というお話がいくつも残っています。
「座敷わらしを見た」という人に成功者が多いのは事実なのだそうです。
ある相撲部屋の親方が、幕下時代に座敷わらしの宿に泊まり、夜中に目を覚ますと枕元に子供が立っていたそうです。
そうしたら次の場所で見事優勝!昇進できたのです!
見たり感じたりするよりも、さらに良いのが「座敷わらしにお腹を踏まれた」「走り回って遊びに誘われた」場合です。
そういう経験をした年収何十億円という飲食店の経営者や各界で大横綱になった人が実在しています。
ちなみに、数年前にこの座敷わらしの宿が火事になり、今は新しいお宿で営業再開されているそうですが、再開までに大変なご苦労をされたそうです。
金田一温泉の緑風荘はどんなお宿?
座敷わらしはどこにでも出没する可能性がありますが、すぐにどこかにいってしまいます。
緑風荘は座敷わらしが定住した珍しい宿なのです。
まず玄関に入るとすぐ、緑風荘の座敷わらし「亀麿(かめまろ)くん」がお出迎えです。
お宿の中央には、座敷わらしがいるといわれる「槐(えんじゅ)の間」があります。
床の間には座敷わらしの木彫り人形が飾られており、深夜でもいつでも出入りすることができるように開放されています。
こちらにはこの宿で体験した不思議な出来事やアルバムが置かれていて、いつでも閲覧することができます。
写真にはオーブがたくさん写っていたり、濃い光の線が写っていたりしました。
庭には亀麿神社と稲荷神社のお社が並んでいます。宿泊しなくても、見学ができます。
参拝の順序を忘れずに、亀麿神社で亀麿くんにご挨拶をします。
緑風荘が火事になったとき、「着物を着たわらしべが亀麿神社に入っていったのを見た!」という方もいるそうで、お宿は残念ながら焼失しましたが、神社にはなんの被害もなかったそう。
宿泊者限定で御朱印もいただけます。初穂料500円。
到着日に御朱印帳をお渡しして、出発日の朝に受け取ります。
座敷わらしに会えたのか?!
これを読まれている方が一番気になっていることが「座敷わらしに会えたのか?」ではないでしょうか?
座敷わらしに会えたのか?と言うと・・・
私の場合、何かを感じたり視えたりはしませんが、
鈍感な私のために、わかりやすく亀麿くんはアピールしてくれました。
夕食会場で
座敷わらしはいたずら好きだということですが、
夕食を食べているとき、安定して置いてあった茶碗蒸しの蓋がいきなり「チャリン!」と鳴ったのです。
この光景を見ていた友人もビックリ!「すごい場面に遭遇した。」と驚きを隠せませんでした。
朝風呂に子供?
朝食前に温泉に入りに一人で脱衣所にいると浴室から子どもの声で、「あれぇ、ここにきてたんだね。」と聞こえてきました。
脱衣所のカゴは1つしか使われてなかったのを確認してお風呂に入ると、1人の年配のお客さんだけが目をつぶってお湯を楽しんでいらっしゃいました。
そして私が先にお風呂から上がり、脱衣所にいると浴室から再び「ああ、ゆっくりできたね。」と子供の声が。
宿を出発する時お宿の方に確認すると、その日のお客様に子供はいなかったのです。
お宿の方が「なにかありましたか?」と尋ねられたので、「子供の声が聞こえたので。」と言うと「そうでしたか。」と言われた後、無言でニコニコ。
その声は小学生くらいの男の子の声で、友人が感じた手をつなぐ男の子と年齢がほぼ一致していたのです・・・(驚!)。
座敷童子に会うためにしたこと
これは私流のやってみたことです。
- お部屋をこまめにかたずけ、窓を開けて気を流す。
- 見えない力の存在を感じてみる。
- 宿に着いたら亀麿くんにいっぱい声掛けする。
- 宿におもちゃや風船を持っていく。
- 宿に飴を持っていく。
- 宿で絵本を読んでみる。
- 宿から帰る時、「楽しかったね。」と感謝を伝える。
宿泊されてた他のお客さんは、写真を撮りまくったり、工夫を凝らしたおもちゃを持った来たりとさまざまな過ごし方をされていました。
みなさん、お宿の亀麻呂くんに会いに来られているんですね。
帰宅後の成果は?
少しずつですが、よい変化がありました。
顧客アンケート優秀賞で表彰されたり、売上も伸びてきています。
お宿ではゆったりと本当にいい時間が過ごせました。
いままで感じたことのない「気」が流れる空間だったような気がします。
心の休息が必要になったとき、また行きたくなるお宿です。
努力と感謝を忘れるな。