相撲は日本古来のスポーツですが、もともと神道に基づく神事としての側面があり、<占いの陰陽五行の要素をたくさん持っています。
相撲は神事?
神社でのお祭りでは天下泰平・子孫繁栄・五穀豊穣・大漁などを祈願して神事として相撲を行うことも多いです。
- 相撲で塩を撒くのは土俵の邪気を清めるため
- 「力水」は神聖な土俵に上がるのに口をすすぐため(神社に入るときの手水舎とそっくりですね!)
- 「鎮物(しずめもの)」として土俵の真ん中に「勝ち栗、洗米、昆布、するめ、塩、カヤの実」の6種類を半紙に包んで水引で結び埋める
まさに神事!伝統が息づいていますね。
相撲は占いの五行に基づく
ところで、土俵の上にある屋根(?)の角についている房<、
全部違う色だということをご存じですか?。
あの房には意味があって、
東→青(緑)
南→赤
西→白
北→黒
の色です。
そして中央の土俵が黄色!
いわゆる五行といわれる色です。
東は春を、南は夏を、西は秋を、北は冬を表します。
季節のイメージと色がリンクしてますよね?
ちなみに北原白秋の名前はこの五行からきているそうです。
では、黄色は何を表すのでしょうか?
黄色は土用を表します。
うなぎを食べる「土用の丑」の土用です。
土用とは1年に4回ある、季節の変わり目です。
立春、立夏、立秋、立冬の直前にそれぞれ18日ずつあるのです。
ここが黄色なんですね。
ちなみに土用の最後の日が節分です。
鬼退治をする日ですが(笑)方位でいうと『鬼門』になります。
昔は1年の始まりは春でしたから、節分が「終わりから始まりにリセットする日」だったことも関係しているのかもしれませんね。