そろそろお盆休みに入っている方が増えている頃だと思いますが・・・
そもそも「お盆」って何をするのでしょう?
休みを取るのがお盆ではないですよ(笑)。
昔から日本人にとって欠かせない行事であるお盆について、調べてみました。
お盆とは?何する行事?
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
その昔、お釈迦様が弟子のひとりに「7月15日に多くの僧や人々に食べ物を捧げて供養すれば、あの世で苦しむ亡くなった人が救われる」
と説きました。
その話がインドから中国、日本に伝わり、日本古来の祖先を敬う考え方と混じって現在のような「お盆」としての行事が根付いていきました。
ご先祖がいたからこそ、家族や自分が存在することに感謝する・・・
ご先祖や家族について考えるきっかけにしてみるのもよいかもしれません。
お盆のしきたりには様々なものがあります。
たとえば「精霊棚(しょうりょうだな)」は、ご先祖の霊を迎えるための棚です。
伝統的なものは、ござを敷いて四隅に青竹を立て縄で結んだものやひな壇形式のものがあります。
お盆のお供え物も準備します。
代表的なものはナスとキュウリに割り箸で足をつけ、ナスを牛に、キュウリを馬に見立てるものです。
ご先祖様が、このナスやキュウリに乗ってやってくるといわれています。
盆の入りには内側に向け、盆明けには外側に向けます。
その他、季節の果物や野菜、花も飾って先祖の霊を迎えます。
迎え火から送り火・・・お墓参りの注意点とは?
そしてご先祖を迎え入れる「迎え火」。
盆の入りの13日の夕方に家の前や庭先で迎え火を焚きます。
ご先祖の霊が迷わないようにするのですが、一説によると迎え火の煙に乗って帰ってくるそうです。
迎え入れたご先祖を慰める行事が「盆踊り」です。
賑やかに踊って先祖の霊を慰め、あの世に送るための踊りを踊る・・・
徳島の阿波踊りや岐阜の郡上踊りが有名ですね。
そして盆明けの夕方にはご先祖を見送る「送り火」。
ご先祖の帰り道をしっかり照らすため、迎え火よりも長く焚きます。
有名なのは京都の大文字焼きです。
お墓参りの時には、感謝と現状報告をして「お願い事はしない」ようにしましょう。
心配したご先祖があの世に戻れなくなってしまいます。
墓地から出るときに振り返らないこと。
霊的なものを連れて帰ってしまうことがあるので、気をつけてくださいね!
今日のことだま
お墓参りは感謝と現状報告を。お願い事は神社です。
墓地は15時までに出て、振り返らない